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創作・文化 リレー小説

66 Res. 96.22247216 MONA 5 Fav.

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よろしくお願いします。

1 :ちくわぶ六段錬士:2016/07/26 22:55:06 (1年前)  3.2MONA/2人

【01】

「なんだこれは……」
ある昼下がり。パソコンの前で驚愕を隠せずに口をあんぐり開けている男がひとり。名前を、石田 剣といいます。20代無職です。
さてはて、彼が何に驚いたかというと。これです。
「無人島……だと!?」
彼が今開いているサイトは、『モナーオク!!』。暗号通貨monaでお買い物ができるサイトなのですが、なんとそこに、無人島が出品されているではありませんか。お値段なんと、即決500モナ。
彼には、夢がありました。
それは、暗号通貨だけで成り立つ国を造ることです。
今、この無人島を手に入れれば、その夢に一歩近づくことができるかもしれません。
彼は、迷いませんでした。
手の震えを抑えつつ、即決ボタンを押します。

2 :みそにこみ十段錬士:2016/07/29 00:12:54 (1年前)  2.2MONA/2人

【02】
 彼の見ているパソコンの画面に『即決価格での落札が決定しました。出品者からのご連絡をお待ちください。』と表示されました。あとは、出品者からの連絡を待つだけです。落札ボタンを押したあと数秒間ほど放心していた彼は、やおら、出品物の説明文を読み始めました。どうやら、彼の大脳ではなく延髄が活動して彼の右手に即決ボタンを押させてしまったようです。
 周りに誰もいない安心感からか、彼はつい一人言をつぶやいているようです。「二十歳になってすぐにキャッチセールスに引っ掛かった時も、契約書を読まずに速攻サインしてしまったんだっけなぁ。どうして、いつも、こうなんだろぅ。。。」
 暫らくすると、出品物の説明文を読んでいる彼の視点が止まります。『落札者の条件:落札後3日以内にモナコインを入金できること。日本国籍を有する成人で、すみやかに不動産の名儀変更の申請手続きを行えること。・・・・』 しかし、彼の視線の先は其処ではありません。彼の視線の先にある記述は『・・・ 落札者は童貞に限る。また、落札後すみやかに童貞だと証明できること。・・・・』
 「ええっ!! なんじゃ こりゃぁ?」と彼はやや大きな声で叫びました。そして、すぐに普通の大きさの声で続けます「悲しいことに、童貞なのはクリアしているけどさ、童貞であることの証明書って何なのさ? あっ違うな、証明書を提出しろとは書いていない、証明しろと書いてあるだけだ。」

3 :みそにこみ十段錬士:2016/07/29 00:13:26 (1年前)  3.34114MONA/3人

【03】
 「まあ、何だっていいさ、出品者に証明の方法を聞いてみれば。」と、つぶやくことで石田剣さんは落ち着きを取り戻したようです。しかし彼は数行下の記載に未だ気がついていないでしょう『・・・ この島を無人島のままにする旨の誓約書を提出すること。そして、名義変更後1ケ月以内に無人島へ移住すること。』 再び出品物の説明文に目を通し始めた彼は、その記述に目を留めて、またもや 今度は前よりも少し大きな声で叫びます「なんじゃ こりゃぁ? その島を無人島にしたままで、その島に移住しろって?」
 そうですよね、この部分は矛盾しているみたいなのです。「まさか、お、俺に人間を辞めろって言っているのか???」 そうですよね。論理的な整合性をとるには、石田剣さんが“人にあらざるなる者”になって、その無人島に移住するしか無いのです。彼は、自分の思い違いであることを期待しているのか、あるいは、酔狂な興味から“人にあらざる者”になる方法でも書いてあるのかと思ったのでしょう、その先に視線をしきりに走らせます。
しかし、その先の記述は無いのです。

4 :名無し五段:2016/07/31 16:05:53 (1年前)  3.114114MONA/3人

【04】
その時ふと、昔どこかのスレで見たこんな言葉を思い出しました。
『30代まで童貞を貫くと、妖精になる』
「もしかして、童貞じゃないといけない理由って・・・」
石田剣さんは今言った言葉を打ち消すように頭をふりました。
「そんな訳んねーか。ま、なんとかなるでしょ。」
彼の能天気さには神様もびっくりでしょう。そうこうしていると、出品者から連絡が来たようです。
『この度は落札ありがとうございます。つきましては詳細をお伝えしたいので、下記の住所まで来ていただけますでしょうか?』
ここから、そう遠くはないようです。怪しさ満点ではありますが、石田剣さんは夢の為に出掛ける用意をするのでした。

5 :人として行動がぶれている五段錬士:2016/07/31 19:43:59 (1年前)  1.7MONA/3人

【05】
出かける準備ができ出品者にメッセージを送信しました。
「分かりました。いまからそちらへ向かいますが、よろしいでしょうか」
2分後メッセージが帰ってきました。
「了解いたしました。お待ちしております。」
石田剣さんは、バスを使い向かうことにしました。
そしてバス停でバスを待っていると、彼の携帯電話が鳴りました。
「もしもし」
「あんたいつまでこんな生活続けるつもりなん?」
「あ、母さん。まあそのうちちゃんとした会社に就職するから」
「はいはい、そうですか~、まあそんなことより来月からもう仕送り出来ひんから」
「え、いや、ちょ、ちょ、と待ってーな」
「待たれへん、正直27になった息子にいつまでも仕送り送るんこっちも、
きつーてきつーてしょうが無いわ。じゃあな」
「あ、いや、ちょっと待っ」

6 :人として行動がぶれている五段錬士:2016/07/31 19:44:19 (1年前)  1.2MONA/2人

【06】
プープープープー
「え゛ぇーーーーーーー」
電話が切れ数秒後バスが到着しました。
「はぁ・・・もうどうにでもなれ」
次のバス停で降り指定された住所を探しました。
「ここだよな?」
指定された住所に来てみましたが、人影は無く。
まるで空き家のようです。とりあえず呼び鈴を鳴らしてみました。

7 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/01 22:28:36 (1年前)  1.2MONA/1人

【07】
リリリリリリリリリリ……
ひどく古風な呼び鈴の音が響きます。カメラがついてない感じのやつです。かろうじてマイクはついていて、会話はできるようになっています。
「もしもーし」
マイクに向かって呼びかけます。返事はありません。
「もしもーーし」
もう一度呼びかけてみます。返事はありません。
さらにもう一度呼びかけ
……ようとした時、内側から受話器をとってもらわないとこちらの声は聞こえていないということに気がついてやめます。
とはいえ、かなり大きな声を出したので中に人がいれば気がついていてもおかしくはありません。彼は大学の文化研究科の面子でいつもアニソンのイベントに行っては騒いでいるので、大きな声には自身があります。その証拠に、その声を聞いていたであろう近所の奥様方が彼のことをジロジロと見ながら通り過ぎていきました。すごく、大きいです。

8 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/01 22:29:06 (1年前)  2.34114MONA/2人

【08】
その時、ケータイの着信音が鳴ります。なんだよこんな時に、と思いながらメールボックスを開くと、なんとそのメールは例の出品者からです。慌ててメールを開きます。たった一行、こう書かれていました。
『合言葉は?』
合言葉……?
……そういえば、と思い、「モナーオク!」のマイページを開きます。よく読んでいないのではっきりとは思い出せませんが、明らかに不自然な一文が商品説明に書かれてありました。
もしかして、これのことか?
少々言うのは戸惑いますが、他に思い当たることもありません。その言葉を口にします。
「オレだよオレ。ちょっと、急に金が必要になってさあ」
…………
………
……
ガチャリ。
扉が開きました。

9 :みそにこみ十段錬士:2016/08/02 18:39:16 (1年前)  1.34114MONA/2人

【09】
開いた扉の向こうには誰もいませんでした、古い家の割には自動ドアかもしれません。玄関の壁には古い1997年のカレンダーが貼ってあります。そして古いアニメのポスターも貼ってあります。「ときめきメモリアル?? 電脳遊戯史の授業で出てきたように思うけど・・・」石田剣さんは某大学の文化創造学部電脳遊戯工学科の卒業なのです。
石田剣さんは手に持っているメモを見ました。奥は暗いのですが、玄関の扉が未だ開いているので外から差し込む陽光で見ることができます。そのメモは入札者に尋ねたいポイントが書いてあります。1)入札条件である童貞を証明する方法? 2)自分が移住しても無人島のまま保つ方法? 3)なぜ支払いが暗号通貨なのか?
「あのー。内巻(うちまき)さん、いますか?」石田剣さんは出品者の名前を呼びます。すると奥のほうから男性らしい声が聞こえます。「ああ、わざわざ来てもらって、すみませんね。それと、私は目が弱くて強い光を見ることができないので、ここから失礼させてもらいますよ。すみませんが、石田さんはそのまま、ああ玄関の扉は開けたままでいいですから。今日はいい天気だったんですね。」内巻さんは会話を続けます「たぶん、入札条件について質問があるはずだと思いますが、まず何から答えましょうか?」

10 :みそにこみ十段錬士:2016/08/02 18:39:36 (1年前)  1.455254MONA/3人

【10】
石田剣さんはさっきのメモを見ながら質問をします。内巻さんは答えます「まず2番目から答えるの良さそうですね。石田さんの言うように“人にあらざるなる者”になれば良いのです。そして1番目の質問に答えると、“人にあらざるなる者”になることが童貞の証明になります。3番目の質問は簡単に答えるのは難しいですね。」内巻さんは少し考えている様子でしたが、やがて意を決したかのように説明を続けます「そこの玄関に貼ってあるカレンダーが見えますか。私が島に移住した年のカレンダーで、それ以来 私はずっと島にいました。ポスターのほうは、私が“人にあらざるなる者”になったことと関係しています。今度、私は“人にあらざるなる者”から人に戻ることになって、石田さんに代わりに島に行ってもらいたいのです。」
石田さんがとっさに疑問を口にします「あのー、それは、内巻さんが童貞でなくなるってことですか?」石田さんの疑問は、途中の説明を省略してしまって担当直入過ぎます。
内巻さんは、その質問に答えます「まあ、そうゆうことになりますね。“人にあらざるなる者”でいるには童貞が条件ですから。つまり、私、他の島の女性と結婚することになりまして。」
またもや、石田さんが疑問を口にします「他の島の女性って、そ、その、処女で“人にあらざるなる者”で、ええっと、わけの判らないこと言っちゃってすいません。」内巻さんはあっさりと答えます「その通りですよ。」少し間をおいて内巻さんは続けます「それで、“人にあらざるなる者”のことですが、そこのポスターに関係していると言いましたよね。支払いを暗号通貨でしてもらうこととも関係しています。」

11 :名無し五段:2016/08/04 14:40:16 (1年前)  1.314114MONA/3人

【11】
石田剣さんはごくりと唾を飲み込みました。
「そ、それで、どんな関係があるんですか。」
神妙な声で内巻さんが言いました。
「実は・・・島の中は電脳空間になっているんです。そこの神様になってもらいたいのです。」
「は?なにそれ電波?」
その気持ちわかります。きっと、どんな人でも疑問符が浮かぶことでしょう。内巻さんは続けました。
「私はほかの島から儀式のために来た彼女と浄化の儀を終えたので外に出なくてはならなくなり・・・うんぬんかんぬん」
石田剣さんは置いてけぼりをくらっているようです。
「ちょちょちょちょっと待って下さいよ!神様ってどういうことなんですか!?」

12 :名無し五段:2016/08/04 15:13:57 (1年前)  1.2MONA/2人

【12】
内巻さんは気にせず続けていました。
「私が彼女と出会ったのはよく晴れた夏の日でした。彼女と私は・・・」
「彼女の話はいいよ!」
童貞に女の話は酷なようです。
内巻さんは、はっとしたような声で言いました。
「嗚呼、すみません。話がそれましたね。神について説明しましょう。」
そして、内巻さんは語りました。童貞の怨念が電脳の神を産んだこと、その神がインターネットを介して悪さをすること、それを封ずるために人柱として穢れ無き者、つまり童貞を必要とすること、何度か浄化の儀を行ったが失敗が続いていること、浄化の儀を行った人柱は穢れるので外に出なくてはならないこと・・・

13 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/07 00:11:02 (1年前)  0.2MONA/1人

【13】
「なるほど……よくわかりました」
一通り話し終わって満足気な表情を浮かべる内巻さんに、石田剣さんは頷きながらそう答えます。実のところ内巻さんの話を完全に理解できたわけではなく、更に言うと最初から遊ばれているか若しくは内巻さんが中二病をこじらせているのではないかと疑いはじめていましたが、そうは言っても埒が明かないというものです。
「童貞の怨念が生み出した厄神を浄化するのに童貞が必要とは、因果な話ですね」
「まさにそうです。理解が早くて助かります」
石田剣さんは引きつった顔で笑います。

14 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/07 00:11:56 (1年前)  2.14114MONA/2人

【14】
「とは言っても、まだ少し疑っているのではないですか?」
「あ、いや、それはその」
図星を差されて石田剣さんは戸惑います。少しどころか全く信じていないと言っても過言ではない状態です。
「いいでしょう。説明はこれくらいにして、後は実際に見てもらった方が早そうですね。着いてきてください」
戸惑う石田剣さんをよそに、内巻さんはテレビのリモコンを一回りほど大きくしたような機械のボタンを押します。
ごごごごご、ぐおんぐおん、ごおおおおん。
工事現場と高架下と落雷を足して三で割ったような轟音が鳴り響いたと思うと、……なんと、部屋の中にエスカレーターが出現したではありませんか。
「さあ、こっちです」
内巻さんは慣れた様子でエスカレーターに乗ります。石田剣さんは一瞬躊躇しますが、意を決して後に続きます。
「隠し階段とかじゃなくてエスカレーターなんですね。風情がないです」
「でも、こっちの方が楽でしょう?」
「確かに」
二人を乗せ、エスカレーターはゆっくりと進んでいきます。

15 :暗号通貨保守化三段:2016/08/07 23:21:54 (1年前)  0MONA/0人

http://such.crayonsite.net

なんだ、、このメモ書きは、、

2人は、奇妙なサイトをみつけた

16 :みそにこみ十段錬士:2016/08/10 22:07:41 (1年前)  1MONA/1人

【15】エレベーターの中も薄暗く、どうやら内巻さんの目が弱いというのは本当なのでしょう。「あっ、玄関のドア」と、ふいに石田さんが叫びました。「大丈夫です。自動で締まりますから。」と内巻さんが答えます。
「ところで石田さん。玄関にあったポスターなんですが、あのゲームのことはご存じですか?」「・・・」「さきほど声に出していたように電脳遊戯史の上で有名なゲームです。今でいうギャルゲーという分野を一般の人に広めたゲームです。その前にパソコンの上でのギャルゲーはありましたが、家庭用ゲーム専用機で初めてのギャルゲーだと言われています。」「ちょっと思い出してきました。歌のCDまで出したのですよね、声優の名義でなくてゲーム内のキャラクタ名義で。」「ええ大好きでしたよ。ライブにも良く行きました。」「あっ、それ僕も分ります。アニソンのイベントに良く行くんです。」「今は、バーチャルアイドルが一般的になりましたね。ところが、私が島に移住した頃の雰囲気は違っていまして、世間の目が冷たかったですよ。酷いものになると性的倒錯者というような批判もありました。」「それは今でも…」「いえいえ、今と比べて ぜんぜん酷かったですよ。平均寿命イコール彼女いない歴、風俗嬢にも相手にされない、3次元の女性に興味がない変態性欲者、みたいな言われようでした。でも彼女のことを考えている時だけは幸せな気持ちでした。そのうちに誘われたのです、電脳空間から。」「? あ、あのー、それ・・・」「私のことを頭が変だと思っているでしょう、それより、周りを見てください。さっきと様子が変わっているでしょう。実際に電脳空間を見てもらっても、まだ疑うかもしれませんけどね。」

17 :みそにこみ十段錬士:2016/08/10 22:33:55 (1年前)  1MONA/1人

【16】石田さんがエレベーターの壁を見ようとしたとき、「ううっ」と内巻さんの苦しそうな呻き声が聞こえてきました。石田さんは内巻さんのほうを見ようとしますが、内巻さんの苦しそうな声が続きました「大丈夫です、いつものことなんです。電脳空間に戻る時のいつもの発作の、うっううっ、発作のようなものです。それよりも石田さんは周りの様子を良く見ていてください。それから、そのうち彼女も見えて、ううぁあぅ、見えてくるでしょう。たぶん、浄化の儀のじゅん、ぐがぁ、準備をしていると、、うがぁ、、思います。もうすぐエ、、うおぉ、、エレ、、ううぐ、、エレベーターが、、うっぐっ、、着きます。」

18 :名無し五段:2016/08/13 15:29:21 (1年前)  1.114114MONA/2人

17】
最下階につくと、くるくるとまわるCDが目の前に浮いています。石田さんは困惑した表情で呟きました。
「なにこれ…」
そして、苦しんでいた内巻さんが光り始めました。
「なにそれ!?」
さらに、石田さんの体も光り始めました。
「なにこれえええええ!?ちょっとピリピリするし!?」
ぱらぱらと体が光の粒となり崩れて行きます。
石田さんは焦って手を振り回しますがどんどんと崩れて行きます。
「あ、オワタ…」
石田さんは気を失ってしまったようです。
その時どこからか声がしました。
「アタラシイノ ガ キタカ…」

19 :名無し五段:2016/08/13 15:35:31 (1年前)  1.114114MONA/2人

【18】
気がつくとそこは女の子の膝の上でした。
「ここが天国かr「そんなわけないでしょ。」
石田さんのボケにすかさず内巻さんがつっこみます。
「彼女はしおりさんです。この世界の案内をしてくれています。私は今日の浄化の儀、遊園地デート~観覧車でキス♡~に行ってきます。後の事は彼女に聞けば解るでしょう。では、これにて」
そう言って内巻さんは出掛けて行きました。

20 :名無し五段:2016/08/13 15:40:40 (1年前)  1.114114MONA/2人

【19】
「ううん…」
困惑した顔で石田さんが唸っています。女の子の膝の上で。
「困ったなぁ…」
ごろごろと転がっています。女の子の膝の上で。その時、しおりさんが困った表情で言いました。
「あ、あのぅ…そろそろ降りてもらっても…」
「あああ!すみません!」
「では、この島の説明をしますね。」
「え?ここ島なの?」
「はい、まずは名前の入力をお願いします。」
「ああ、はい。」
そうして、石田剣さんは出てきたウィンドウに生年月日などを入力するのでした。

21 :人として行動がぶれている五段錬士:2016/08/14 22:54:43 (1年前)  1.114114MONA/2人

【20】
入力が完了するとウィンドウが消えました。
「終わりました?」「あっはい」
「では改めまして私はしおりです。よろしく。」
「石田 剣です。よろしくお願いします。」
そう言い少しお辞儀しました。
「エスカレーターで来たということは空間酔いも経験しました?」
「あれって空間酔いと言うんですね」
「詳しい原因などはわかっていませんが、空間移動の際、誰でも起こる現象みたいです。
空間移動が初めてな人だと幻覚が見えることもあるそうですよ。」
「(あれってもしかして幻覚だったのか・・・?)」
「それより外出ませんか?ちょうどこの島の案内もしないといけませんし」
「そうですね」そう言いしおりと二人で外に出ました。

22 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/15 23:54:35 (1年前)  1.124MONA/3人

【21】
「ここは……」
石田さんは辺りを見回します。遊園地と言うべきかテーマパークと言うべきか、たくさんのアトラクションや大きな建物があります。遠くの方に、内巻さんが向かったであろう観覧車も見えます。振り返ると、先ほど出てきたばかりの扉も消えていました。
ここが電脳空間だとすると別に不思議なことではありません。しかし、石田さんは違和感を感じずにはいられませんでした。なぜなら、この場所は娯楽施設とは思えないほど人が少ないのです。まず、客と思わしき人は一人もいません。売店のような場所やアトラクションの入り口に係員のような人はいるようですが、その人達ですらどこか普通の人間とは違う、まるで触ると崩れてしましそうなほど不安定な、そして無機質な印象を受けます。
「どうですか?この島は」
しおりさんが石田さんに尋ねます。
「なんというか、周りの人がみんな変な感じがして……」
「あれ?聞いてないんですか、ここは無人島ですよ」
戸惑う石田さんに、しおりさんは不思議そうな表情で答えます。
「ええ、それは聞いてますけど……と言うか、その条件でこの島に来たわけですし……」
「なんだ、それなら話が早いです。ざっくり言うと、彼らはほとんど全員がAIです」

23 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/15 23:55:07 (1年前)  1.124MONA/3人

【22】
「それはまた手の込んだことを……」
「そうでしょうか?本物の人間を用意するよりも長期的に見ればよっぽど安上がりです。AIは一度作ってしまえばいくらでも用意できますから」
しおりさんは可愛らしい顔とは正反対に、言うことは非常に辛辣です。
「でも、やっぱりAIだと本物の人間がやるのとは違って不自然になるんじゃないの?」
「そんなことはないですよ。ここの子達はみんな優秀です。試しに話してみれば分かりますよ。……そうですね、あそこにジュースを売っている子がいますので、買ってみてください」
「そうだね、じゃあ早速……あれ?」
「どうしました?」
「財布がない……」
石田さんは慌ててポケットというポケットをまさぐりますが、持ち歩いている財布がありません。それどころか、いうも持ち歩いているケータイや腕時計すら見当たりません。
が、慌てる石田さんを見てしおりさんはクスリと笑います。
「どうしたんですか?ここは電脳世界です。服以外の物は最初からモデリングされていませんよ。その代わり、財布は……そうですね、『yay!』って大きな声で叫んでみてください」

24 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/15 23:57:10 (1年前)  2.14114MONA/2人

【23】
「……ぃぇぃ」
「あれ?何恥ずかしがってるんですか?もっと大きな声で言わないとダメですよぉ??」
煽り立てるような口調でしおりさんは言います。石田さんは童貞なので顔が真っ赤です。
「わかったよもう……『yay‼︎‼︎‼︎』」
吹っ切れたように石田さんは大声で言います。その時、ピロン、と控え目な効果音が鳴り、視界の端に小さなウィンドウが表示されました。『500mona』と表示されています。
「見えますか?それがこの世界でのあなたの財布代わりになります。私は『ウォレット』と呼んでいますが、まあ呼び方は何でもいいです」
そういえば、と石田さんは思い出します。確か、モナーオク!で支払った金額は500モナ。今自分のウォレットに表示されている金額も500モナ。なるほど、この500モナはこの世界でのひとまずの活動資金になるようです。

25 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/15 23:57:36 (1年前)  1.01MONA/2人

【24】
「それでは次は、ウォレット間での送金を試してみましょう。えっと、まずは、相手のウォレットを起動してもらって………………………」
「どうしました?」
「いえ、何でもないです……ぃぇぃ」
しおりさんは非常に小さな声で言います。当然、ウォレットは起動しません。
「あれー?もしかして、恥ずかしいんですかぁーー???」
「そ、そんなことはないです!普通の人がいるところで使うのは初めてなので、ちょ、ちょっぷ、ケホン、ちょっと緊張しただけです!!」
すごく、かわいいです。石田さんは生暖かい目で見守ります。
「もう大丈夫です!いきますよ!『yay!!』」
ピロン。
しおりさんのウォレットが起動しました。

26 :みそにこみ十段錬士:2016/08/18 01:05:57 (1年前)  2.4545072MONA/2人

「えっと、私のウォレットで、送金する金額の数字を設定する方法を説明しますね。私の右の乳首をつまんで上に持ち上げると一の位の数字が増えます、下げると減ります。乳首をつまんだままで右にひねると十の位の数字が増えます、左なら減ります。百の位の数字を増やしたい時合は、おっぱい全体を持ち上げます。小数点以下の数字の場合は、左のほうです、少数点以下第一位が乳首の上下で、第二位がひねることで、第三位がおっぱい全体の上下です。このようにして送金する金額を設定します。」
「ちょっと待って、しおりさん。そういう操作は、自分のウォレットも?」
「いえ、石田さんのウォレットは違います。石田さんのは標準的な設定のままですから、目の前の空間に浮かんで表示されるテンキーに触れれば良いです。」
「テンキーを表示するには、どうすれば良いの?」
「送金モードになっていないので送金モードにします。モードを切り替えるには、私のウォレットでは、左のおしりを撫で上げます。撫で上げる毎にモードが切り替わっていきます。」
「いや、しおりさんのウォレットでなくて、こっちのウォレットの設定で説明してよ。」と言っている石田さんの顔が赤くなっています。
「画面の上にある送金のタブに触れて、金額を入力する欄にカーソルを動かすとテンキーがポップアップ表示されます。ところで、操作方法の説明がややこしいですから、石田さんのウォレットの設定を、デフォルトの設定から私と同じプリセットに変更しますか?」「い、い、いいです。デフォルトの設定ままで。」
「ああ、石田さんはおっぱいが無かったですね。おっぱいを持ち上げるのではなくて撫上げるのでも構いませんよ。」
「デフォルトの設定がいいんです!」

27 :みそにこみ十段錬士:2016/08/18 01:07:48 (1年前)  2.4545072MONA/2人

「え~、そうなんですかぁ。残念ですね、いっしょにやりたかったのに。送金先のアドレスを設定するときは、右のお尻を撫で上げるとアドレス帳に登録されている内容が順番に切り替わっていって、決定するには右のおしりを軽く2回たたくのです。」
「アドレス帳に登録されていない新しいアドレスを設定する時は?」
「私の右のほっぺを こいつめと言いながら軽くつつくと、つついた人のアドレスが、私のウォレットの欄に入力されます。決定するには右のおしりを軽く2回たたきます。」
「ええと、自分のウォレットの場合は、アドレス帳のタブを選んで表示されるリストから選択すると、、、、新しいアドレスを入力したい時は、アドレスを入力する欄にカーソルを動かすとキーボードが表示されると。なるほど。」
「私が石田さんの右のほっぺを つつくと、石田さんのウォレットの欄に入力されます。必要な設定をしたあと送金する時は、おへそをくすぐるのです。」
「しおりさん、ウォレットの操作方法の説明は、もういいよ。もとの世界で使っていたウォレットと同じみたいだから。たしかに、しおりさんの場合、人前でウォレットの操作をするのは恥ずかしいね。どうして、標準の設定にしないの?」
「私のウォレットは、操作のプリセットが変えられないのです。そういう風に作られているからで、私もAIなのです。」
「あの、ふと気になったんだけど、アドレスの秘密キーを調べるときは、しおりさんのウォレットではどうするの?」
「秘密キーは、言うのがとっても恥ずかしい名前の場所のところにしまってあるんです。」

28 :名無し五段:2016/08/20 21:26:56 (1年前)  1.114114MONA/2人

【27】
石田さんはどきどきしてしまい、ついに鼻血が出ました。
「あわわ…」
「これ、どうぞ使って下さい。」
「あぁすみません、ありがとうございま………す。」
渡されたのはどうみてもパンツです。本当にありが…コホン。どこから出したのでしょうか…今しがたはいていたのを渡したのでしょうか。あまり聞きたくないですね。しかもそれで拭いたよ石田さん…
「それでは、島の説明をしますね。島はいくつかのエリアに分かれています。まずはここパークエリア。映画館や遊園地、水族館や動物園、あとお祭りとかありますね。イベントの達成等によく使います。」
てくてくと歩きながらしおりさんが説明します。石田さんはふんふんとうなずきながらついて行きます。
「次がショッピングエリア、服や雑貨、商店街なども並んでいます。買い出しは大体この辺で済みますね。あ、あそこのケーキ屋さんオススメですよ。」
そういって扉をあけて移動した先をしおりさんが案内します。もうこの世界になれてきたのか扉を開けて移動することに石田さんは驚きませんでした。
「次に、仕事エリア。この世界では働いてもらいますよ。ニートさん…」
がちゃっと扉を開けながらニヤリとしおりさんが笑いました。

29 :名無し五段:2016/08/20 21:34:46 (1年前)  1.114114MONA/2人

【28】
「な…なんでニートって知ってるんですか…内巻さんにもいってないのに。」
「秘密です♡ お仕事は、そう難しい事は無いですよ。体力か頭脳かのどちらかです。体力を使う場合壊れたデータを集積所に運んでもらいます。」
「?どゆこと? 」
「見た方が早いですね。」
そこには黒い1m位の立方体が転がっていました。その表面をノイズが走ります。
「これは…?」
「バグや要らなくなったデータの塊です。この世界だとこんな風に固形化するんですよ。で、あそこに見える集積所で溶かしてるんです。」
「なるほどね。」
視線の先には黒い建物があり、煙突から煙が出ていました。
「頭脳の場合はデータ管理ですが、石田さんには出来なさそうなので省きます。」
「偏見がひどい…」
「え?出来るんですか?」
「出来ますよ!これでも電脳遊戯工学科卒なんで!」

30 :名無し五段:2016/08/20 21:36:10 (1年前)  1.228228MONA/3人

【29】
「ふーん…まぁそれは置いといて、次に学校エリアです。一応世界の設定上、学生として過ごすので学校があります。勉強はしっかりやらないと後で困りますよー。」
しおりさんは興味なさそうに扉を開けて移動していきます。後ろをついていく石田さんは何だかショボくれています。
「どうして困るんですか?」
「そういうイベントもあるんですよ。さて、最後に秘密エリアです。ここには絶対に立ち入らないで下さいね。多分死にます。」
「え?は?ちょ、なんで死ぬの…!?」
「秘密です♡」
しおりさんは時折、恐い印象を植え付けて来ます。
「あ、あと島の真ん中に神社があります。対して使わないので、まぁ省きます。」
「なんか雑だなぁ…」
しおりさんはさくさく説明して、さくさく進んで行きました。

31 :人として行動がぶれている五段錬士:2016/08/22 21:48:36 (1年前)  1.314114MONA/2人

[30]
よく見ると秘密エリアの前に看板があり成谷寿と書いてあります。
「せい・・たに・・ことぶき・・?」
「この看板ですか?成谷寿(なりやことぶき)と読みますよ
長くいるような場所では無いのでさっさと移動しましょう。」
そう言い少し前にいた遊園地らしきところへ移動しました。
「これで人通り説明は以上です。他に何か質問はありませんか」
「今のところ無いです。」
「この島はどうです?気に入りました?」
「やっぱり生身の人間が居ないと少し違和感がありますね」
「最初だけですよ、この島には私みたいに会話できるAIも
少ないですが存在しますし。」

32 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/23 10:01:08 (1年前)  1.114081MONA/2人

【31】
「なるほど……」
釈然としない点はいくつもありますが、あまり突っ込んで聞いてもはっきりした答えを得られることはないと思い、石田さんは自分から質問しようとはしません。
「もう質問はありませんか?」
「だからないってば」
「本当に?」
「本当に」
言うに事欠いて、しおりさんは不満気です。
「…私のスリーサイズとかでもいいんですよ?」
「本当に?」
「本当です」
「じゃあスリーサイズは?」
「該当データがありません」
「もしかして喧嘩売ってる?」

33 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/23 10:02:06 (1年前)  0.11404971MONA/2人

【32】
『ちゃっちゃらっちゃー、ちゃっちゃらっちゃー、ちゃーちゃー、ちゃんちゃんちゃんちゃちゃん』
その時、空気を読まずにアニソンが流れ始めました。
「石田さん…いくらアニソンが好きだからっていきなり流すのはやめてもらえませんか?」
「ケータイの着信音だよ!……あれ、ケータイはここには持って来てなかったはずじゃ……」
「必要かなと思って、データを吸い出して再現しておきました」
「個人情報保護法!」
「大丈夫ですよ、第一、アドレス帳には家族くらいしか登録してないでしょ?あ、エロ画像検索してたのは黙っておいてあげますから安心してください」
石田さんは涙目です。いくらAIでも女の子相手では童貞の石田さんには酷すぎます。
「それよりも、電話には出なくていいんですか?」
「ああ、えっと…これかな?」
石田さんがポップアップしてきたウィンドウの中にある緑色のボタンをタッチすると、「通話中」と表示が切り替わります。
「やあ、調子はどうですか?」
内巻さんです。石田さんは笑顔で答えます。
「最悪です」

34 :ちくわぶ六段錬士:2016/08/23 10:02:45 (1年前)  1.00114114MONA/2人

【33】
「さて、実はここからが石田さんに来てもらったことの本題なんです。観覧車が見えますよね。今いる場所から観覧車に背を向けて、空を見上げて下さい」
「空?」
「もうすぐ始まります」
その時です。急に空の一部の色が反転し、次々と周囲の雲を飲み込んでいきます。その侵食はやがて地上に広がり、建物を飲み込んでいきます。
「あれが、最初にお話しした童貞の怨念が生み出した神です。まあ、今回のは小さい方なのでじきに止まるでしょうけど」
内巻さんの言うとおり、徐々に侵食は勢いをなくしていき、やがて完全に止まってしまいました。ぽんぽんぽん。軽快な音を立てて何やら黒い塊が空から降って来ます。
さっき集積所に持っていくと説明された、バグの塊です。

35 :みそにこみ十段錬士:2016/08/25 00:34:01 (1年前)  2MONA/2人

【34】
黒い塊の表面にはノイズが走っています。しかし、さっき見たものとは異なり、夥しい光量で青白く点滅しています。
「しおりさん、これって、さっきのと全然 違います。」
「ええ。このまま運ぶと間違いなく死にます。」
「じゃあ、どうするの?」
「もちろん運べるようにするのですよ、石田さんが。」
「だから、どうやって?」
「やってみるのが早いです。まず、石田さん、肩を揉んでください。」
「はぁ?」
「だから、私の肩を揉んでください。やさしくですよ。」
「あ、は、はい。揉ませていただきます。」

36 :みそにこみ十段錬士:2016/08/25 00:34:49 (1年前)  2MONA/2人

【35】
「あぁ、そこぉ、いいわぁ。石田さん上手よぉ。もうちょっと、突き立てるようにぃ。」しおりさんのアホ毛がツンと立ってピクピクしてきました。「いぃ感じぃ。もっとぉ指を突き立てるようにぃ。」しおりさんのアホ毛の先が黒い塊の一つの方向を示しました。「そろそろいくわ。・・・・私と一緒に右にステップよ。」
「はぁ?」
「だから、私が気持ち良くなっている時に、一緒に右にステップしてください。」
「あ、は、はい。では、せいのっ。」
しおりさんと石田さんが右にステップすると青白い光が弱まりました。
「石田さぁん、その調子よぉ、どんどん続けてぇ。揉むのを止めちゃあだめよぉ。」
「あ、はい。せいのっ。せいのぅ。」
しおりさんと石田さんが、右にステップをするたびに青白い光が弱まっていきます。それにしても、二人の様子はいちゃつているようにしか見えません。
「あぁ、だめぇ石田さん、左にステップしちゃあぁ。」
「でも、ずっと右ばかりだから行き止まりになりそうです。」
「左にステップすると光が強くなっちゃうのよぉ。」
「えっ、そうなの。」
「私から離れて左に移動すればいぃのよぉ。でもぉ、気持ち良くて離れぇたくないからぁ、私たちの後ろの黒い塊に代えましょうぉ。右にステップしながらぁ戻ることが出来るわぁ。」
「なるほど、そうですね。」

37 :みそにこみ十段錬士:2016/08/25 00:35:30 (1年前)  2MONA/2人

【36】
二人は向きを変えて働きます。でも、いちゃついているようにしか見えません。黒い塊の光が弱くなって運べるようになるまで、ふたりは一所懸命に働く必要がありそうです。でも、いちゃついているようにしか見えません。
「あの、しおりさん、右にステップすると、どうして光が弱くなるのですか?」
「石田さん、揉むのが お留守よぉ。」
「あ、すいません。」
「右にステップすると光の量が半分になるなんて当然よぉ、シフト演算なのよぉ。」
「え、それ!」
「さすが、電脳遊戯工学科卒ね。」
ふたりは一所懸命に働き続けます。でも、いちゃついているようにしか見えません。

38 :名無し五段:2016/08/28 22:28:00 (1年前)  2MONA/2人

【37】
どのくらいの時間がたったでしょうか。右ステップを繰り返してついに最後の一個になりました。ちっ…リア充爆発しろ。
「んん…そろそろ出来そうですね。」
「え?何が出来るの?」
「イキます!ふぁぁぁああああ!!」
「ええ!?ちょ、まってうわぁ!?!?」
まばゆい閃光が辺り一面を覆いました。光が収まりあたりに散らばっていた黒い塊が少し減っていました。
「ふぅ、一仕事終わりってところですねー。」
「え?今のなに?」
「データの圧縮です。」
データの圧縮なのに何だかエロい気がするのはきっと気のせいですね。
「へーなるほどー。」
「この作業は本当はあの子が必要何ですがまだ準備が出来てないので今回は私が。」
「え?あのこって?」
「さて、部屋に戻りますか、内巻さんも戻っているでしょう。」

39 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/04 09:02:28 (1年前)  0.11639628MONA/2人

【38】
「部屋?……ああ、もしかして最初に出てきた場所のこと?」
「そうです。あとなんやかんやで結局ウォレットの使い方教えたのにジュース買ってないでしょう。有耶無耶にしよったってそうは問屋が下ろしませんよ、私はいい加減喉が乾きました。さっきのエリアに戻ったらすぐ買いに行きましょう」
そう言ってしおりさんはぱたぱたと手をふります。可愛らしいですが、今の石田さんには可愛くは見えないようです。
「え、それって俺のおごり?」
「そうです」
しおりさんがにっこり笑います。
石田さんは終始引きつった顔で笑っています。

40 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/04 09:05:28 (1年前)  1MONA/1人

【39】
「あれ?でもちょっと待って、そもそもAIって喉が渇くものなの?」
「私たちは定期的に喉が渇くようにプログラムされています。それに、この電脳空間の中だけで言えばあなたも同じ状況でしょう?」
「あ、言われてみれば確かに」
しおりさんといちゃいt……右ステップをすることに夢中でその最中は意識していませんでしたが、ここは電脳空間、実際の体は指一本動かしてはいないのです。ですが今、石田さんはまるで運動した後のような渇き、そして確かな疲労を感じています。
「なんだか変な感じですね」
「でしょう?でも、これも全部プログラムで制御してるんですよ」
そう言って、しおりさんは石田さんに笑いかけます。
……さっきと、少しだけ違う表情で。

41 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/04 09:06:23 (1年前)  1MONA/1人

【40】
「やっぱりしおりさんを見てると、AIだとは思えない。例えば、一概に『笑顔』と言っても、本当に人間がする笑顔は一つじゃない。何種類もあるのが普通。それがしおりさんはできている。そこまでプログラムで…………!?」
突然しおりさんが石田さんに歩み寄り、口を手でふさいでしまいます。
「……!!」
「勘のいい人は、長生きできませんよぉ?」
笑いながらしおりさんは石田さんにそう言います。
また、さっきとはほんの少し違う表情で。
「さあ、今度こそ戻りましょう。座標をちょっといじればすぐです。なに、ここに来る時の空間酔いよりはましなはずです。それじゃあいきますよ?いちにーの……それっ」
ひゅわん。
微かな白い塵を残して、二人の姿は消えてしまいます。

42 :みそにこみ十段錬士:2016/09/04 18:46:44 (1年前)  2MONA/2人

【41】
空間移動に備えて、石田さんは身構えました。さまざまな色の光の奔流と光点の乱舞、、、なんてものはありませんでした。「あれっ」
「石田さん、今、身構えていたでしょ。」
「あっ、実は・・・」
短距離の空間移動をしたので、しおりさんと石田さんの目の前にはジュースを売っている女の子がいます。
「飲み物を売っている子の絶対領域にウォレットのアドレスの2次元バーコードが書いてあります。そのアドレスに送金してください。」
「えっ、そんなとこをカメラで撮ったことないです。」
「遠慮しなくてもいんんですよ。ここは、そういう世界ですから。」
「童貞にとっては、夢の電脳世界???」
「ということですね。」
「はあ、そうゆうことなら、遠慮なく撮らせていただきます。」
「ローアングルからの撮影は禁止ですよ。」
「しおりさんは、何がいいの?」
「ダイエット中なので、お茶がいいです。朝鷹ね。」
「自分は、Poca-Colaでいいか。飲み物の種類はリアルと同じなんですね。はい、しおりさん、どうぞ。」

43 :みそにこみ十段錬士:2016/09/04 20:50:45 (1年前)  2MONA/2人

【42】
しおりさんはキャップを開けて日本茶を飲みます。お約束のプッハ~は言いません。しばらくすると しおりさんの顔が少し汗ばんできました。あれ、AIだけど可愛いぞと石田さんが思っていると、しおりさんが話しだしました。
「この島の落札条件のことですが、さっき、この場所で名前と生年月日などを入力したので、名義変更は済んでいます。あとは1ケ月以内に この島に移住してください。つまり、リアルの世界から電脳空間に引っ越すということです。このままリアルの世界に戻らなくてもいいですけど、知り合いに連絡をするとかが必要でしょ。なんといっても、石田さんのリアルの身体は、あの家の玄関で倒れているのですよ。」
リアルの世界では、石田さんの身体は、床に埃が溜まった古い無人の家の玄関先に倒れているのです。
「まるで変死体ですね。このままだと、事件になって司法解剖されちゃいますわ。意識が電脳空間に没入しているだけで、本当は生きているのにね。」
一瞬でも可愛いと思ったのに、やっぱり怖い。

44 :みそにこみ十段錬士:2016/09/04 21:12:06 (1年前)  2MONA/2人

【43】
「しおりさん、飲み物を買う時にmonacoinの認証がすぐに終わったのは、ここの全体が1つのウォレットの中だってこと?」
「ええ、そうよ。」
「この島の落札条件で、自分が童貞だっていうこと・・・」
「あらぁ、ケータイを電脳空間で再現すると、リアルの世界で石田さんがエロ画像を検索したことが判るのですよ。石田さんがエスカレーターで電脳空間に移動するときに、石田さんがエロ画像をダウンロードしたあとに部屋でしていたことも判っているわ。」
石田さんは涙目です。いくらAIでも女の子相手では童貞の石田さんには酷すぎます。
「じゃあ、しおりさんには、自分の一生が判るってこと?」
「時間がかかるので、まだやっていませんよ。石田さんの記憶を調べなくても、童貞だと確かめる方法がありますから。」
「じゃあ、自分の恥ずかしい記憶を調べなくたって。」
「わたしの趣味なのよ。」
「… か、かなわん。」

45 :みそにこみ十段錬士:2016/09/04 21:14:16 (1年前)  2MONA/2人

【44】
「さっき、私と黒い塊を退治しましたね。あれが出来るということは童貞なのです。ふつうは、わざと残しておいた塊で確かめるのですけど、さっきはいきなり本番でした。」
「内巻さんも、同じように黒い塊を退治していたの?」
「ええ、そうよ。ただ、内巻さんの力は弱くなってるの。彼女とキスまで進んでいるから、まだ石田さんよりも内巻さんのほうが強力ですけど。」
「内巻さんの力がこれから弱くなっていくから、自分が内巻さんの代わりに呼ばれたということ?」
「ええ。そして、石田さんはなかなかの逸材ですよ。エロ画像をダウンロードしたあとに、石田さんは毎日していたんですから。」
「褒められているのかもしれないけど、ぜんぜん嬉しくない。」
「わたしは、その石田さんの能力を確かめてみたいわ。あの子の準備が出来る前に、わたし自身がね。もちろん、わたしの個人的な趣味よ。」
「なんだか、いやな予感がする・・・」
「さっきのように、また、アクシデントが起きないかしらねえ。」

46 :みそにこみ十段錬士:2016/09/04 21:19:45 (1年前)  1.114114MONA/2人

【45】
そのとき遊園地の放送用スピーカから警報音が鳴りました。続けて警報のアナウンスが流れます「緊急警報。緊急警報。これは訓練ではない。巨大バグの発生を確認、まもなく落下してくる。どうやらブロックチェーンの分岐が発生した模様。バグに巻きこまれないよう通常AIは避難シェルターへ、防衛用AIは落下予想地点へ急行せよ。くりかえす、緊急警報。緊急警報。これは訓練ではない。巨大バグの・・・・・・」

「石田さん、落下予想地点に行くわよ。」
「えっ、自分も?」
「わたしは防衛用AIで、石田さんがいないと力が出なんです」
「ち、ちょ、ちょっと。」
「貴方がいないと、わたし、だめなのぉ、なんていうギャルゲーのようなやり取りをしている暇は無いの。」
石田さんは、そのあとのしおりさんのつぶやきを聞いてしまいました(石田さんの毎日XXXXできる能力を、こんなに早く試せるなんて、ラッキー)
ひゅわん。微かな白い塵を残して、二人の姿は消えました。

47 :名無し五段:2016/09/06 08:15:48 (1年前)  1.114114MONA/2人

【46】
たどり着いたそこにはバカみたいに大きな四角い塊が何故か二人に向かって転がってきていました。
「あ、襲うタイプは想定していませんでした…」
「あれ、襲うのとかいるの!?」
石田さんは顔面蒼白、足ががくがくしてます。
「時折、出てくるんですよ。あれに触られるとデータ壊れるので滅茶苦茶痛いですよー」
「うぇえ!?逃げよう、しおりさん!」
「いえ、私たちで倒す以外術はないですよ。やりましょう石田さん、手を上げて下さい。」
「手?こうですか?」
「いきますよー!」
そう言うとしおりさんは、石田さんの二の腕をさすさすと上下に擦り始めました。やさしく揉んだり、時に激しく擦ったり…擦っているのは二の腕です。

48 :名無し五段:2016/09/06 08:17:37 (1年前)  2MONA/2人

【47】
「えっと…何してるんですか?」
石田さんは困惑した表情でしおりさんに問いかけますがしおりさんは一心不乱に二の腕をさすさすしています。周りでは棒を持ったAI達が棒の先から白い何かを発射し塊の動きを鈍らせて居ました。
「んん…?なんか…気持ちいい…ぞ」
石田さんの呼吸が少し乱れます。その時不意にしおりさんが耳元で囁きました。
「ねぇ…気持ちいいでしょ…?」
ぞくりとする声に石田さんは赤面します。一気に気持ちが高ぶったのか呼吸が荒くなりました。
「はぁ…あの、しおりさ…ん」
「どうしましたか、石田さん?」
「あの、こんなこと…言うの…も…変なんですが……果てそうです。」
「そのまま、イっちゃって下さいっ」
「恥辱の極みすぎる…うっ…んん…!?」
その瞬間、石田さんの股間からまばゆい光線が塊に向かって発射されました。爆音が響き渡り、光線は塊を貫き木っ端微塵に吹き飛ばしました。ありえない……塊の破片をAIが回収しています。どうやら無害化されているようです。

49 :名無し五段:2016/09/06 11:13:41 (1年前)  1.114114MONA/2人

【48】
「駆逐完了です☆」
「ええええええ…」
「ん?まだ、降ってきますね。」
「なんと…」
石田さんにはこの後の展開が予想出来たのでしょう。顔が"もうお嫁にいけない"みたいな顔してます。そして、それはそれは爽やかな笑顔でしおりさんが言いました。
「じゃあ、二回戦目といきますか☆」
「うぅ…恥ずか死ぬ…」
この後5発ほど発射し、石田さんは真っ白に燃え尽きました。しおりさんは達成感を噛み締めているような顔で言いました。
「うん、神様がまだ入ってないのに凄いパワーですすね。これなら、これからのバグは安心ですねー」
「おうち…かえりたい…」
消え入りそうな声で石田さんが囁きました。よっぽど恥ずかしかったのでしょううずくまってしまい、まるでアルマジロのようです。
「そんなに気にしなくても大丈夫ですよ、見てたのはAIだけなので記憶消せますし。」

50 :人として行動がぶれている五段錬士:2016/09/08 01:15:38 (1年前)  1.11525514MONA/3人

[49]
「そういう問題じゃ・・・」
「ま、たまにですがバグが出現するので、またお願い致しますね。」
バタン! そう言ったあと石田さんが地面に倒れました。
「初戦で疲れちゃったのかなぁ」
そう言い石田さんを背良い最初に来た部屋へ運びました。
「ここは・・・?」
「あ、やっと目覚めた」
そこにはしおりさんが居ました。
「あの~しおりさんここは一体・・・」
「ここは最初に来た家の2階です。
昨日バグを倒した後倒れちゃってたので私が運びました。」
「意外と力あるんですね。」
「お、目が覚めましたか」
そこへ内巻さんがやって来ました。

51 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/16 10:35:11 (1年前)  0.114MONA/1人

「あれ、そう言えばここって現実世界ですよね?どうしてしおりさんがいるんですか?確かAIだったはずじゃ……」
 訝しげな顔をする石田さんに対し、しおりさんは笑顔で答えます。
「はい、あちら側の世界で石田さんが見たのは、間違いなくAIのしおりです」
「じゃあどうして……」
「でも、きっと石田さんだって気づいていたはずです。しおりは、普通のAIではないと」
「それはまあ……あっ」
「気づかれましたか」
 その時、内巻さんがどこから取り出したのか行きしなにエスカレーターを出現させたのと似たようなリモコンを操作します。すると、三人の目の前に投影型の大きなスクリーンが現れます。
「これは、電脳世界の中に設置されたカメラのようなプログラムによるライブ映像なのですが……」

52 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/16 10:35:27 (1年前)  0.124MONA/2人


 遠くに、見慣れた後ろ姿の女の子が映っています。しばらく眺めていると、こちらに気がついたのか近づいてきて、ぱたぱたと手を振ります。
「これは……しおりさん?」
 手を振り返しながら石田さんは訪ねます。
「はい、わたしです。でもこの通り、こちらの世界の私もこうして健在です。つまり、あちらのしおりは私の情報をコピーして作られたAIということになります。言葉使いも性格も、まるきし同じです」
「そんな技術が完成していたなんて……」
 素直に石田さんは驚きます。そして、当たり前といえば当たり前の疑問にたどり着きます。
「どうしてこんなすごい技術が世に出ていないんですか?」
 それに対し、今度は内巻さんがさも当たり前といって風で返答します。
「それはまあ、倫理団体が煩いので」
「……そうでしょうね」

53 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/16 10:52:07 (1年前)  0.124MONA/2人


【52】

「因みに、さっき向こうのしおりが話してた『準備が整っていないもう一人』は、実は私のことなんです」
「……え?どういうことですか?」
「本来はバグなんかを処理するときは、AIでやるよりも人間がやったほうが効率がいいんです。臨機応変に対応しやすいですし、場合によっては再発を防ぐ手を打つことも可能です」
「細かいことはよくわかりませんが、そういうものなんですか」
「そういうものなんです」
 一通り説明を終え、満足気にしおりさんは答えます。
 その会話に、今度は内巻さんが割って話を始めます。
「で、石田さん。これからどうしますか?」
「これから、と言うと?」
「電脳世界に戻りたいか、否かです」

54 :ちくわぶ六段錬士:2016/09/16 10:52:37 (1年前)  0.238114MONA/3人

【53】

「それは……」
 石田さんは悩みます。うまくいけばあの電脳世界を丸ごと手に入れることも可能かもしれません。しかし、正直楽な仕事ではありません。
「我々としては是非やって頂きたいところなんですがね。誰にでもできることではありませんし、石田さんに断られたら次の候補を用意できるのがいつになるかわかりませんし」
「そうですよー。あ、さっきは言っていませんでしたがわたし言葉遣いと性格と、あと記憶もAIのしおりと共有してるんですよ。断ったらこのこと、言いふらしちゃおうかなー」
「そんな殺生な!」
 これはあまりに残酷です。そんなことをされてしまえば石田さんは社会的に死んでしまい、もう一生お婿に行けません。生涯童貞確定です。
「……というのは流石に冗談ですが、まあこちらとしてはそのくらいやってほしいということなんです」
「さあ、石田さん、どうしますか?強制はしていません。どうするのも、あなたの自由です」
 石田さんは悩みます
 悩んで悩んで、悩みます。
 悩んで悩んで、
 悩んで、
 そして、出した答えは、

55 :名無し三段:2016/09/29 21:43:26 (1年前)  0MONA/0人

モナコインください

56 :名無し五段:2017/03/06 10:21:14  0.114114MONA/1人

私の独断ですが、続きがなくて寂しいので書いていこうと思います。
ここから先は自由参加なんていかがでしょうか。

ここから続き

「週2日しか働きたくないでござる」
余りにもニート思考・・・幼稚園児もびっくりです。
悩んで悩んでこれとはさすが石田さんそこにしびれない、憧れない。
しおりさんはふふふと笑って、
「まぁ、バグが発生しなければ休みみたいなものですし頑張ってくださいね。時給ではなく歩合給みたいなものなので時には必死に働かないと無一文になるとだけ覚えといて下さい。」
さらりと怖いことを発言したしおりさんの微笑みだけは女神のようでした。
渋い顔していた石巻さんも次代が決まり安堵したのか少しだけ頬を緩ませました。

57 :名無し五段:2017/03/09 12:06:02  0.124114MONA/2人

【55】

内巻さんはポケットから小さなメモリーカードを取り出すと、石田さんに渡しました。「これに神様が入っています、これに入っているのは和魂(にぎみたま)と言って神の優しい部分だけになります。電脳世界で読み込めばこれが憑依します。これといって害はないですが、前よりムラムラするようになります。」
「え?」
「前よりムラムラするんです。」
「え?」
「前よりムラムラ「はい、そこまで。」
しおりさんがすとんと前に手を突き出して二人の謎の掛け合いを制止しました。「そんなことより、「そんなこと?!」石田さんが素っ頓狂な声で叫びました。
「俺これから自家発電どうしたらいいのさ!常にしおりさんがみてるようなものなのに!」
「うるさい」
ぞわりとするほど冷ややかな声で、冷ややか視線でぴしゃりとしおりさんが切り捨てました。ぞわり。

58 :江口仙人四段:2017/03/10 21:30:03  0MONA/0人

そのとき石田さんはあることに気づきました。
しおりさんのあそこがテントを張っているのです。

おや。。。そんなまさか。。。いやいや。。。

「どうしたの?」しおりさんは言いました。
「ん、何でもない。何でもない」

石田さんの頭はしおりさんの股間のことでいっぱいです。

「あああ・・・しおりさんごめん・・・っ!」

石田さんはしおりさんのズボンをつかむとそのまましおりさんのチャックを下ろし(続きを読むには1万MONAをチャージしてください

59 :名無しさん四段:2017/03/18 17:01:19  5.614114MONA/2人

朗読してみたやで

askmona リレー小説朗読その1
動画を見る

60 :人として行動がぶれている五段錬士:2017/04/26 15:36:37  1.228228MONA/2人

【56】
「(この世界に慣れるには、大切な何かを失いそうだ・・・)」
そう思った後スクリーンを眺めていると、近くで何か工事をしているようです。
「あれは何の工事なんだろう?」
石田さんが呟きます。
「あれのことですかね?あれはプロジェクトSegwitです。」
内巻きさんが指を指しながら言います。
「簡単に言えば増強工事ですね。もうすぐで完了予定です。」
「なるほど~」
石田さんは興味ありそうに答えます。
「お、もうこんな時間、私はそろそろ寝る時間なので、これにて。」
そう言い内巻きさんは別の部屋に言ってしまいました。
石田さんは、プロジェクトSegwitについて詳しく話しを聞きたかったのか、少し残念そうです。
「また今度聞いてみようか」
石田さんが小さく呟きます。

61 :みそにこみ十段錬士:2017/05/02 12:12:21  4.00004649MONA/4人

【57】
「私も、そろそろ寝るわね☆ 石田さんの部屋もあるので今日はここに泊るといいわ。」しおりさんは続けます。「いま住んでいるアパートを早めに引き払って、こちらに引っ越して欲しいですが、明日でいいですね、どうせ石田さんは暇なんでしょうから。」

石田さんは用意された部屋に入りました。寝間着なんてありませんから今の服のまま寝るしかありません。ポケットの中のものを出して床の上に並べます。ケータイ、たいした金額の入っていない財布、ハンカチと思ったけど実はパンツ。
あっ! AIのしおりさんからもらったパンツ。微妙なところに赤い染みがついているパンツ。その赤い染みは自分の鼻血だけど、とにかく、しおりさんの分身が持っていたパンツ。電脳空間から戻る時に服の一部として誤認識されたとしか思えないけど、しおりさんのパンツ。
(い、いかん、固くなってきた。)
(電脳空間にいる時は近くにAIのしおりさんがいて、モニター越しで現実のしおりさんがモニターしているけど、現実世界にいる今も監視されているのか?)
(まさか現実世界で監視なんてしていないよね? していないはずだよね? いくらなんでも、あのしおりさんでも、そこまでしないはずだよね。)
(固くなってしまったものは、しょうがないよね。
でも、しおりさんにばれないかな?)
(固くなってしまったものは、しょうがないよね。
でも、しおりさんのしかけた罠ってことはないよね?)
(固くなってしまったものは、しょうがないよね!!!)

62 :名無し五段:2017/05/09 02:21:49  5MONA/2人

【58】
コンコンコン
「石田さんちょっといいですか?渡し忘れた物があって…」「え!あああ、ちょ…っま…」ドタンバタンパリーンしおりさんの不意の来訪に動揺とテントが隠せない石田さんの運命やいかに。 「考えろ、俺!おばあちゃんのことを!!」凪ぎの心を作ろうと必死の石田さん遠き思い出を掘り起こしています…どうやらおばあちゃんっ子だったようですね、一方その頃しおりさんは全てを悟りただにこやかに扉が開くのを待つのでした。(心の故郷が…よんでいる…あれは…ばあちゃん…)
以下回想
(ばあちゃん!俺、大きくなったらばあちゃんを助ける人になるね!)
(けんちゃんはいいこだねぇ、おせんべお食べぇ)
(ばあちゃん、ありがとう!!俺、絶対絶対お医者さんになるんだ!)
(あれまぁ、よしよしがんばるんじゃよ)
回想終了

どうにか股間の暴れん棒を沈めた石田さんはドアを開けてしおりさんを招き入れました。「大丈夫ですか、石田さん。別に一発抜くぐらい待ちますよ?」「女の子が、一発抜くとか言わないの!てかなんでわかってるの!…で、渡したいものってなんですか?」必死に平静を装ったのに石田さんの努力は無に帰するのでした。「何となく雰囲気で、長くやってるとわかるんもんですよー。と、はいこれ。」「しおりさんは石田さんの手のひらに小さな小さな四角い箱を乗せました。少し表面がチカチカしてるような気がします。あの空間でみたバグに少しにている気がして石田さんは訝しげにそれを見つめます。「これは……?」「修正データです。食べてください。」「……………は?」
まさかの食べ物、これには※ニーチェだってビックリでしょう。※ニーチェとはドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェである。「本来これはあまり精製されないのですが、稀にできるんですよ。電脳空間と現実世界にズレが出来たときに作られるのです、石田さんは今少しだけ時間がずれてるんですよ。ずれたまんまだと…多分変な時間にあさだ「皆まで言うな…」しおりさんの言葉を途中で遮り石田さんはさっきのはズレも関係してたのかと思いつつ、四角い塊を口に放り込みました。

63 :人として行動がぶれている五段錬士:2017/05/13 13:19:55  0.114114MONA/1人

【59】
まるで味がしないゼリーを食べている気分です。
「眠くなるかもしれませんが、副作用みたいなものです。」
飲み込んだ後しおりさんがそう言いました。
「それじゃあ、渡すものは渡したし、では石田さんおやすみなさい。」
「おやすみなさいしおりさん。」
しおりさんが去った後、石田さんに睡魔がやってきました。気合で耐えようと思えば耐えれそうですが、
石田さんにそんなものは無いので、とっととベッドで寝ます。

64 :名無し七段教士:2017/05/14 01:07:18  0MONA/0人

(^o^)ノ < おやすみー
今日は一日中ベッドで寝てました。
楽しかったです。
 ______________
 |  (^o^)ノ | < おやすみー
 |\⌒⌒⌒ \
  \|⌒⌒⌒⌒|

65 :みそにこみ十段錬士:2017/05/15 21:40:41  4MONA/1人

【60】
 浮く、落ちる、漂う、巡る、石田さんはとても不思議な感覚を覚えました。伸ばされる、縮められる、広がる、萎む、不思議な感覚は続きます。そして、浮く、萎む、巡る、伸ばされる、漂う、落ちる、広がる、巡る、もう何がなんだか判りません。いつもの寝入りと違っているのは、さっきの修正データーの副作用のためでしょうか?今日のいろいろな悲惨な体験のせいでしょうか? いつもの寝入りでは浮いたり落ちたりするような感覚で心地が良いのに、今は極めて不快で目眩がします。寝付きで目眩がするというのも変ですがとにかく不快極まりないのです。浮く、萎む、巡る、伸ばされる、漂う、落ちる、広がる、巡る・・・石田さんは目眩で吐きそうな気分です。
 浮く、萎む、巡る、伸ばされる、漂う、落ちる、広がる、巡る、目眩のせいか視野が霞んでいます。寝付きで視野というのも変ですがうっすらと白い霞に包まれています。その白い霞が纏わりついてきます。そして再びあの不快な循環が襲ってきます。浮く、萎む、巡る、伸ばされる、漂う、落ちる、広がる、巡る、擦られる、吸われる、舐めまわされる、擦られる、吸われる、舐めまわされる。
 夢の中だと判っているのに、石田さんは白い霞から逃げようとしました。少し濃くなってきたとはいえ未だ只の霞に過ぎないのに、それがいずれ何かの塊になっていって恐ろしい何かの姿をとるに違いないと直観で理解していました。だから逃げようとしました。しかし霞が纏わりついてきます。白い濃い霞に過ぎませんが、いずれ何の姿をとるはずなのか下半身のほうの人格が理解していたのです。

66 :みそにこみ十段錬士:2017/05/15 21:40:56  1.14114MONA/1人

【61】
 白い霞が徐々に形を成してきて、その声が聞こえてきます「石田さん、逃げないでください☆ 私と遊びましょうよ☆」 石田さんは逃げながら叫び返します「私に弄ばれてくださいよ☆の言い間違いでしょ。」 白い霞の手が伸びてきて石田さんの下半身を絡めとります。「しおりさん、離してください。そんなところをつかまないでぇぇぇぇ。」
 濃密な白い霞は石田さんの足首をつかんでいます。なんとか数歩は進むことができましたが、つかまれている場所が足首からふくらはぎへ、ふくらはぎから膝になり、とうとう石田さんは倒されてしまいました。「つかむところが足首でなければ遊んでくれますよね☆」「つかんでいるところが徐々に上になっているじゃないですかぁぁぁぁ。だめですぅぅぅぅ。」「安心してください膝より上の太腿はつかめません。」「じゃあ、上に来ないでくださいよぉぉぉぉ」「ちょうど握りやすい太さのものがありますよ。」「ひぃぃぃぃ」

 「あれ?」石田さんの予想は外れました。しおりさんは手を握ってくれました。(あー、女の子と手を繋ぐのって何だかいいなぁ。安らぐぅ)

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