小説を書いていきます。
1 :剣ヶ峰四段:2014/05/20 13:48:11 (10年前) 23.1028MONA/3人
ちょっとネタが浮かんじゃったので小説を書いていきます!
2 :剣ヶ峰四段:2014/05/20 13:49:04 (10年前) 0MONA/0人
木々の隙間から射す月明かりで薄く浮かび上がっているのは、ギリギリ人の目で認識できるかどうかの獣道。
少しでも気を抜いたら自分がどこへ向かっているのか分からなくなるだろう。
しかし、今速度を緩めた場合、この先永遠に大好きなシフォンケーキやスウィートポテトを食べる事も出来なくなるのは目に見えていた。
「ハッ……ハッ……ハッ……」
出来る限り音を立てないように、しかしスピードは落とさずに、山道を走る。
しかし一定の間隔で確実についてくる人影を、まったく振り切ることは出来なかった。
足が重くなり進む速度が落ちはじめると、その間隔は少しずつ狭まり、近づき始める。
(……! このままだと……助からない……マケ様……どうかご加護を……)
人影から逃げているのは、白装束に身を包んだ風体から見ても、マケ神の巫女である事は間違いないようだった。
太古より続いたマナの力を世界が失った120年前のマウントゴックス戦役以来、人類は世界の仕組みを支えるシステムとして、マケ神の加護、そして演算によって生み出すマナの代替的存在、モナに頼っていた。
3 :剣ヶ峰四段:2014/05/20 13:49:21 (10年前) 0MONA/0人
(!!)
巫女が足を取られて転ぶ。程なくして、その周りを複数の人影が取り囲んだ。
「いかにマケの巫女だとして、我々の追跡を逃れようとは、嘲笑せざるをえないが」
一人の男が口を開く。長髪に切れ長の目をした男は、感情のこもっていない声で巫女に語りかけた。
「マケの加護とやらも存外大したことは無いのだな。もう少し力を持つものだとばかり考えていたが……そもそも我々が出て行くまでも無かったようだ」
「……あなたたちにマケ様を語る資格はありません、モナをコントロールし世界を動かす事ばかりを考え、マケ様に対する祈りを忘れたあなたたちなんかに……!」
巫女は震えた声で、精一杯、男に言い返した。
「祈りとやらで世界がどうにかなるのなら、今ここでその力を見せて頂きたいものだが……ともあれその懐に隠したものを返してもらおうか」
男は意に介した様子無く、前へ出て巫女へと近づいてくる。
4 :匿名イタチ十段:2014/05/20 13:51:31 (10年前) 0MONA/0人
応援
5 :剣ヶ峰四段:2014/05/20 14:08:09 (10年前) 0MONA/0人
「……これは元々は偉大なるマケ様が生み出されたものです。あなた達が勝手にどうにかして良い物ではありません……」
地面に倒れたまま、這うように少しずつ後ろへと下がりながら、巫女はその手に持っている物を強く抱きかかえ、絶対に渡すものかという意思表示をする。
「元々誰の物かなどという話はしていないのだよ。ただそれを返してもらえないか、と言っているのだ。マケ神とやらは巫女に対して何も教えてはくれないのだな」
「……そろそろ時間です」
複数の人影の中から、スッと前に歩みでてきた男が、長髪の男に伝えた。
「……だ、そうだ。どうにも返していただける雰囲気ではなさそうなので仕方がないが、モナの力を使って強制的にでも返していただくとしようか。こちらも忙しい身なのでね。……やれ」
長髪の男が軽く手を振って合図すると、人影達が素早い動作で、巫女を中心として半径3メートルほどの円を描くように並び取り囲む。
「マケ神がそれほど偉大であれば、このモナの力も造作も無く破れるのだろう? やってみればいい。それが出来ないのであれば、それこそがこの世界を任せるに足らぬという証明となる」
巫女を取り囲んだ男たちが、マントの下から出した腕につけた機械を操作すると、巫女が倒れている地面が急速に隆起する。
「キャァァァァ!!!」
6 :剣ヶ峰四段:2014/05/20 14:47:13 (10年前) 0.114114MONA/1人
ドガアァァァァァァァァァ!!
瞬間、隆起した土を突き破り木の根が触手のように地面から蠢き飛び出す。
「…っ!」
飛び出した木の根の太い部分は檻のように巫女を取り囲み、細く分岐した根の先は巫女の体に絡みつきその動きを拘束していく。
「これでだいたい人一人がマイニングできる1日のモナの半分程度の力だが――さて、マケ神はどの程度の力を祈りとやらで与えてくれるのか」
長髪の男は相変わらず感情の篭らない声で巫女に語りかける。
「そんな……うくっ……ああ……あ……っ……ガハッ……」
喉と肺を締め付け食い込んだ木の根がギリギリと巫女の口から空気を押し出し音となって漏れる。
「……時間の無駄だな。終わらせろ」
長髪の男が手を振る。
巫女を取り囲んだ男たちはいっせいに手元の機械を指で操作した。
「――つまらないんだよ、そういうのは」
突然、幼い少年のような声が上方から辺りに響いた。
一瞬、その場にいた全員が声のした方向へと視線を向け、意識を取られる。
「……!? この声。貴様――っ」
7 :ぐぅえへへ六段:2014/05/20 14:52:36 (10年前) 0MONA/0人
「おちんぽしゅごいのぉぉぉ」
8 :脇山P名人教士聖人:2014/05/20 23:47:32 (10年前) 0MONA/0人
続きまだー?
9 :剣ヶ峰四段:2014/05/21 09:23:42 (10年前) 0MONA/0人
↑の読み直したら描写薄くて酷かったので以降はちゃんと遂行してまとめて貼ります!
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