売れ残ったピーマン
1 :名無し一級:2015/05/27 21:06:18 (9年前) 0.10004971MONA/2人
むかしむかしあるところに緑がとても鮮やかで、自然の香りが漂う、ピーマンがいました。
2 :名無し一級:2015/05/27 21:07:55 (9年前) 0MONA/0人
ピーマンは自分がつやがよく、また豊かな香りを持っていることを知っていたので周りの人々に自慢していました。
3 :名無し一級:2015/05/27 21:08:59 (9年前) 0MONA/0人
もちろん周りの人々はピーマン君のことをわが子のようにかわいがっていました。
4 :名無し一級:2015/05/27 21:10:12 (9年前) 0MONA/0人
ある日、大きくなった野菜たちはトラックに乗って町に行くことになりました。
5 :名無し一級:2015/05/27 21:12:17 (9年前) 0MONA/0人
ピーマン君はもちろんこれに乗って町に行くことを楽しみにしていました。
ピーマン君「やったぞ、これで買ってもらえるぞ」
ピーマン君は大喜びです。しかし社会は甘くありません。
6 :名無し一級:2015/05/27 21:18:17 (9年前) 0MONA/0人
ピーマン君は農家のおじさんにトラックに乗せてもらい、デパートにつきました。しかし、デパートの置場はいっぱいでした。
ピーマン君は
「こんな狭いところは嫌だ、他のところがいい」と言って駄々をこねました。
農家のおじさんは少し困った顔をして、
「じゃあ八百屋さんいってみるかい?」と言って
ピーマン君を八百屋さんに置いてあげることにしました。
7 :名無し一級:2015/05/27 21:22:11 (9年前) 0MONA/0人
ピーマン君は自慢げにこういいました。
「周りに何もないから、ぼくが一番目立つね。」
ピーマン君の言葉を聞いたおじさんは
何か言いたそうにして、うつむきながら
八百屋から立ち去っていきました。
8 :名無し一級:2015/05/27 21:24:15 (9年前) 0MONA/0人
農家のおじさんがいなくなった後。
ピーマン君は八百屋でお客さんが来るのを待っていました。
来る日も来る日も、雨の日も、風の日もピーマン君はお客さんを待ち続けました。
そうして、長い年月が経った頃。
9 :名無し一級:2015/05/27 21:27:57 (9年前) 0MONA/0人
台風が過ぎ去ったあくる日の朝。
八百屋に一人の子供が立ち寄って立ち寄ってきました。
―これでやっと買ってもらえる―
そう思ったピーマン君は一生懸命アピールしました。
一生懸命ダンスをして、歌を歌ったり、
子供の目につくようなことをたくさんしました。
10 :名無し一級:2015/05/27 21:30:09 (9年前) 0MONA/0人
子供の手がピーマン君の目の前で止まりました。
―やったこれで買ってもらえる―
ピーマン君は目から涙がこぼれました。
せっかくデパートに連れて行ってもらったのに、
自分のわがままで断ったこと。
11 :名無し一級:2015/05/27 21:33:15 (9年前) 0MONA/0人
おじさんが自分のわがままに対して何も言わずに立ち去ったこと。
いろいろな思いがあふれ出てきて、ピーマン君の涙はもう止まりません。
子供の手がピーマン君に伸びてきました。
―やっとむくわれる―
そう思った時でした。
12 :名無し一級:2015/05/27 21:37:17 (9年前) 0MONA/0人
「あっ、それ汚いよね。ごめんね、おじさん取り替えちゃうから。
隣のこれと交換してあげるよ。」
八百屋のおじさんは、ピーマン君を商品棚から取り除いて地面に放り投げてしまいました。代わりに渡された他のピーマンはニコニコしながら、
子供の買い物袋の中に入っていきました。
13 :名無し一級:2015/05/27 21:39:45 (9年前) 0MONA/0人
ピーマン君は八百屋から遠ざかる子供の背中をじーっと見つめながら、
地面に横たわっていました。
なんで捨てられたんだろう?ピーマン君は八百屋のおじさんに聞いてみることにしました。
「お前、俺にあいさつしなかっただろ?自業自得だからな。恨むなよ」
ピーマン君には意味が分かりませんでした。
14 :名無し一級:2015/05/27 21:41:31 (9年前) 0MONA/0人
「あーうぜーなもう、そこの水溜り見ればわかるだろ?」
そういうと、八百屋のおじさんは店の前にある水たまりに指をさしました。
ピーマン君はおそるおそる水たまりを覗き込みました。
しかし、そこにはピーマン君はいませんでした。
15 :名無し一級:2015/05/27 21:44:49 (9年前) 0MONA/0人
水たまりに移っていたのは、
しわくちゃで変色した、異臭の漂う腐った緑色の何か
ピーマン君は理解ができませんでした。
困ったように八百屋のおじさんを見つめていると
八百屋さんはため息まじりにこう言いました。
16 :名無し一級:2015/05/27 21:45:13 (9年前) 0MONA/0人
「お前いつまでも子供のままでいられると思っているの?
もうお前はただのゴミなんだよ。」
17 :名無し一級:2015/05/27 21:48:03 (9年前) 0MONA/0人
ピーマン君はただただ地面に横たわってるだけだけでした。
自分で起き上がることも、おじさんにたなにもどしてもらうこともできませんでした。
18 :名無し一級:2015/05/27 21:49:46 (9年前) 0MONA/0人
変わりにトングで摘ままれて 古びた手押し車の中に乗せられてしまいました。ピーマン君はトングで摘ままれても痛みを感じませんでした。
ただただトングに運ばれるままに、手押し車の中に入れられてしまいました。
19 :名無し一級:2015/05/27 21:52:42 (9年前) 0MONA/0人
手押し車の中に入ってみると、そこにはごみで捨てられるのか
薄汚い野菜たちでぎゅうぎゅうになっていました。
ピーマン君は自分より醜い野菜を見て、
内心ほっとしました。
もう比較されて捨てられることがないと思ったからです。
20 :名無し一級:2015/05/27 21:54:33 (9年前) 0MONA/0人
落ち着いたピーマン君は手押し車の内側に
「商標権」の文字を見つけました。
そうだこれだ、ピーマン君はきづついた心を癒すために、
周りの野菜を奴隷にして、王様になろうと思いつきました。
21 :名無し一級:2015/05/27 21:58:53 (9年前) 0MONA/0人
周りの腐った野菜はピーマン君のいうことに従いました。
彼らにはもう居場所がないからです。
ピーマン君は腐った身体を揺らしながら、
つぎはぎだらけの王座に座りました。
22 :名無し一級:2015/05/27 22:01:14 (9年前) 0MONA/0人
商標権が彼を守ってくれるのです。
農家のおじさんでもなく。
子供でもなく。
八百屋のおじさんでもなく。
くさったやさいでもありません。
商標権だけが彼をまもってくれるのです。
23 :名無し一級:2015/05/27 22:03:03 (9年前) 0MONA/0人
これでお話は終わりです。
この作品はフィクションです。
登場する人物や団体は、実在の人物や団体などとは関係ありません。
あしからず。
24 :アフロ六段範士:2015/05/27 22:24:47 (9年前) 0MONA/0人
話の展開が強引過ぎない?
25 :名無し一級:2015/05/27 22:35:35 (9年前) 0MONA/0人
話の元ネタもだいぶ強引だからこれぐらいでいいかと…
不快になられた方がいたら申し訳ないです。
26 :名無し一級:2015/05/28 01:59:42 (9年前) 0MONA/0人
age
27 :ななしっし五段:2015/05/28 02:04:57 (9年前) 0.00114114MONA/1人
突然の商標権が世界観をぶち壊しで意味が分からん
要は婉曲に遅刻Pをディスってるってことでいいのかな
28 :お腹すいた名無し六段教士:2015/05/28 07:15:36 (9年前) 0MONA/0人
あ、そういうことだったの
気付かなかった
29 :名無し一級:2015/05/28 10:10:01 (9年前) 0MONA/0人
>>27
この作品はフィクションです。
登場する人物や団体は、実在の人物や団体などとは関係ありません。
あしからず。
30 :名無し初段:2015/05/28 10:53:48 (9年前) 0MONA/0人
批判ってのは個人の自由だし、表現の仕方も自由だけれど
物語調にするなら、自然な流れで感情移入させる様にしないと共感する人が生まれないから何も意味がないと思うよ
31 :ぬるぽくん四段:2015/05/28 12:24:00 (9年前) 0MONA/0人
さて、仕切り直し
むかしむかしあるところに赤がとても鮮やかで、自然の香りが漂う、パプリカがいました。
32 :アフロ六段範士:2015/05/28 19:54:52 (9年前) 0MONA/0人
パプリカは自分がつやがよく、また豊かな香りを持っていることを知っていたので周りの人々に自爆していました。
33 :ぬるぽくん四段:2015/05/29 07:44:39 (9年前) 0MONA/0人
自爆に明け暮れてる毎日でしたが、そんなある日あの方に出会いました。
34 :名無し初段:2015/05/29 16:44:51 (9年前) 0MONA/0人
あの方「脇山珠美ちゃんカワイイ!脇山珠美ちゃんカワイイ!」デュクシ デュクシ
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